通行止め続く 田辺市上秋津の県道
落石の恐れがあるとして、和歌山県が田辺市上秋津、奇絶峡付近の県道田辺龍神線を全面通行止めにして22日で1週間。21日にも落石があり、和歌山森林管理署が崩落現場などを調査している。通行止めの期間は未定だが、地域住民からは、梅出荷の最盛期を迎えるとして早期の解除を求める声が上がっている。
2019年7月下旬に大規模な斜面崩壊があった場所で、20年3月下旬に対岸に仮設道路を設置し、通行可能にしていた。
管理署は17年度から、地滑りを防ぐために山に穴を開けて水を抜く工事をしており、27年度の完成を予定している。
15日の落石は、4月下旬から断続的に続いた雨の影響とみられ、山から直径3~4メートルの岩がガードレールを突き破って下の川に落ちるなどした。
21日午後には、山の中腹にあった一辺7メートルもある大きな岩が落ち、道路の上5メートルほどに設置してあるネットに引っかかった。周辺の小さな岩石も次々落ちてきた。
現場から300~400メートルほど川下にある農家の男性によると同日午後1時ごろ、「ゴロゴロゴロ」と大きな地響きのような音が聞こえてきて、現場からは土煙が上がっていたという。
管理署によると、設置していた伸縮計や傾斜計などの計器も落石の影響で流されている可能性が高いという。現在、崩落の状況などを調査している。
県西牟婁振興局建設部の話では通行止め解除の見通しは立っていない。調査結果を見て、判断するという。
■早く安全な道に 梅出荷に影響も
崩落現場周辺の地域は、梅やミカンが主産業。梅は今月下旬から7月上旬までが収穫、出荷の時季で、普段なら出荷するために10トントラックが行き交う。住民によると、現在使用している回り道は、狭いことから4トントラックしか通れないという。
秋津川町内会の北川佳子会長(61)は「回り道は時間がかかるので梅が傷む。道の駅の売り上げなど、経済的な影響も大きい」と話す。
また、回り道は、カーブが多く、対向車が来たらすれ違いができない箇所もあることから、仕事や買い物へ行くのも一苦労で、日々、体力的、精神的ダメージが蓄積していくという。
北川会長は「この道路は雨で何度か通行止めになっている。大雨のたびにハラハラするのはつらい。一日も早く安全な道にしてもらいたい」と訴えた。
2019年7月下旬に大規模な斜面崩壊があった場所で、20年3月下旬に対岸に仮設道路を設置し、通行可能にしていた。
管理署は17年度から、地滑りを防ぐために山に穴を開けて水を抜く工事をしており、27年度の完成を予定している。
15日の落石は、4月下旬から断続的に続いた雨の影響とみられ、山から直径3~4メートルの岩がガードレールを突き破って下の川に落ちるなどした。
21日午後には、山の中腹にあった一辺7メートルもある大きな岩が落ち、道路の上5メートルほどに設置してあるネットに引っかかった。周辺の小さな岩石も次々落ちてきた。
現場から300~400メートルほど川下にある農家の男性によると同日午後1時ごろ、「ゴロゴロゴロ」と大きな地響きのような音が聞こえてきて、現場からは土煙が上がっていたという。
管理署によると、設置していた伸縮計や傾斜計などの計器も落石の影響で流されている可能性が高いという。現在、崩落の状況などを調査している。
県西牟婁振興局建設部の話では通行止め解除の見通しは立っていない。調査結果を見て、判断するという。
■早く安全な道に 梅出荷に影響も
崩落現場周辺の地域は、梅やミカンが主産業。梅は今月下旬から7月上旬までが収穫、出荷の時季で、普段なら出荷するために10トントラックが行き交う。住民によると、現在使用している回り道は、狭いことから4トントラックしか通れないという。
秋津川町内会の北川佳子会長(61)は「回り道は時間がかかるので梅が傷む。道の駅の売り上げなど、経済的な影響も大きい」と話す。
また、回り道は、カーブが多く、対向車が来たらすれ違いができない箇所もあることから、仕事や買い物へ行くのも一苦労で、日々、体力的、精神的ダメージが蓄積していくという。
北川会長は「この道路は雨で何度か通行止めになっている。大雨のたびにハラハラするのはつらい。一日も早く安全な道にしてもらいたい」と訴えた。