和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月18日(土)

「紅紫色の女王」収穫 JA紀南特産の小梅「パープルクィーン」

雨の中、紅紫色に色づいた小梅のパープルクィーンを収穫する農家(21日、和歌山県田辺市中三栖で)
雨の中、紅紫色に色づいた小梅のパープルクィーンを収穫する農家(21日、和歌山県田辺市中三栖で)
 梅の収穫シーズンに入っている和歌山県紀南地方で、JA紀南管内だけで栽培されている果皮が鮮やかな紅紫色の小梅「パープルクィーン」の収穫も始まっている。

 小梅「白王」の枝変わりとして、田辺市中三栖の農家が発見。1996年に品種登録され、2005年に同JAが農家から育成権を譲り受けた。生産量が少なく希少で、梅酒や梅ジュースに利用するとワインのような鮮やかな紅紫色になるのが特徴。

 田辺市三栖地域や上富田町などで栽培されており、同JAは、収穫前に色づきを良くするためのシートを敷くことを推奨している。

 同市中三栖の農家、梅田泰司さん(65)は約10アールで栽培しており、21日午前中、強い雨が降る中、家族やアルバイトと10人くらいで雨具を着て、収穫に追われていた。梅田さんは「今年は実が多くなっている」と話した。

 同JAによると、梅が不作だった昨年の出荷量は26トンだったが、今年は農家からの出荷予約が約40トンあるといい、「これまでのところ生育は順調。不作だった昨年の2倍以上の量を期待したい」と話している。