和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月28日(木)

とろ~りミカンの香り 田辺地方でミツバチの採蜜

ミツバチが飛び交う中、採蜜をする作業員(11日、和歌山県田辺市稲成町で)
ミツバチが飛び交う中、採蜜をする作業員(11日、和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県の田辺地方で、養蜂業者がミカンの花の採蜜作業を始めた。今年は雨が続き、不作傾向という。

 みなべ町晩稲の養蜂業、山本承弘さん(73)は、日高地方から田辺市にかけてのミカン畑周辺8カ所に計約250個のセイヨウミツバチの巣箱を置いている。毎年5月からミカンの花の採蜜をしており、今年は11日が初日。早朝から、田辺市内で作業員10人が採蜜した。

 ハチを落ち着かせるために巣箱に煙をかけた後、巣板を取り出し、遠心分離器にかけて蜜を採取。雨で花の蜜が流されたり、ハチが飛ばなかったりで、今年は採れる蜜が少なめ。1箱で採れる量は多い時の6割くらいだという。

 山本さんは「多い時はミカンの蜂蜜を3回採る時もあるが、今年は1回だけになるかもしれない。自然相手なので仕方がない。ミカンの蜂蜜は香りが良く、少し酸味があり、誰でもおいしいと感じてもらえる味」と話した。

 この地方ではミカンやハゼの採蜜を行い、6月上旬には巣箱を北海道に移し、8月までクローバーやアカシアなどから蜜を集める。