和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月23日(土)

ニホンミツバチ増やそう 高城中生徒が巣箱作り

作った巣箱は体育館の近くなどに置いた(27日、和歌山県みなべ町滝で)
作った巣箱は体育館の近くなどに置いた(27日、和歌山県みなべ町滝で)
生徒に組み立てを教える下村勤さん(右から3人目)=27日、和歌山県みなべ町滝で
生徒に組み立てを教える下村勤さん(右から3人目)=27日、和歌山県みなべ町滝で
 和歌山県みなべ町滝、高城中学校の2年生15人が27日、ふるさと学習「梅の里学習」の一環でミツバチの巣箱を作った。減少しているニホンミツバチを増やそうという取り組みで、作った巣箱は校内と周辺の計4カ所に置いた。定期的に観察を続ける。

 生徒は1年生だった今年2月、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を学ぶ中で、地元でニホンミツバチを増やす取り組みをしている高城地域共育協議会会長の下村勤さん(77)と梅農家の松場勉さん(81)から、梅の受粉に重要な役割を担っているニホンミツバチが減っていて、巣箱を置くなどして守り増やす活動をしていることを聞いた。下村さんから、巣箱を作って学校の周辺に置いてはという提案もあり、挑戦することにした。

 この日の巣箱作りには、下村さんと松場さんの他に世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を次世代に引き継ごうと活動している「まちキャンパスプロジェクト」のリーダーで梅農家の上野章さん(49)も参加した。

 巣箱に使う板は、下村さんが間伐材のスギを切って用意。生徒は4班に分かれて、指導を受けながら電動ドライバーを使い、約1時間かけて幅38センチ、奥行き42センチ、高さ39・5センチの巣箱を組み立てた。春から夏にかけて繁殖期を迎えるニホンミツバチが集まりやすいよう、中に蜜ろうを塗った。

 下村さんが見本で作った巣箱は高城小学校に置くことにし、生徒が作った四つのうち二つは体育館周辺、残りは校舎前の坂道に置いた。

 津本真美さん(13)は「巣箱を作ることで、減っていると聞いたニホンミツバチを増やす手助けができてうれしい。電動ドライバーを使うので難しいと思ったが簡単にできた。巣箱にニホンミツバチが入ってほしい」、池田陽向君(13)は「みんなで協力して作った達成感がある。ミツバチが梅に関わっていることなど、知らないことが多かったので話を聞いてよかったし、苦労して作った巣箱にニホンミツバチが入ってすんでほしい」と願った。

 下村さんは「貴重なニホンミツバチをできるだけみんなで育てていく取り組みをしていて、生徒にも体験させたいと思い巣箱作りを提案した」と話した。