和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月26日(木)

4月からレンタサイクル開始 龍神観光協会

貸し出し拠点のジー・ワークスにある電動アシスト付き自転車(和歌山県田辺市龍神村福井で)
貸し出し拠点のジー・ワークスにある電動アシスト付き自転車(和歌山県田辺市龍神村福井で)
試走でつり橋を渡る関係者(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
試走でつり橋を渡る関係者(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
 和歌山県田辺市龍神村の龍神観光協会は、有料で自転車を貸し出して龍神村内を巡ってもらう事業を4月1日から始める。これに先立ち、試験期間として3月25~31日に無料で貸し出す。


 2種類の電動アシスト付き自転車を貸し出す新事業。田辺市の観光協会誘客促進事業の補助金を得て総事業費約476万9千円で整備した。

 コロナ禍の中、新しい旅行形態をつくり、観光客や日帰り客を誘致する観光ツールとして取り組む。龍神村の龍神、西、福井の3地区内の事業者に運営と管理を委託して利用客に対応する。

 貸し出す自転車は、マウンテンバイクの「ベネリ」と、ファミリータイプの三輪自転車「トヨダトライク」の2種類で計18台を用意した。

 龍神村商工会青年部は「龍神巡りサイクリングマップ」を作成。龍神温泉街を巡るコース(6キロ、所要時間30分)▽小又川を周遊するコース(5キロ、25分)▽福井周辺のコース(4・5キロ、20分)▽福井―柳瀬のコース(12キロ、60分)を掲載している。

 試験期間を前に、観光協会や商工会の職員と福井にある貸し出し拠点の木工館「ジー・ワークス」の広報担当者が、試走をした。同館を出発して周辺約18キロを巡った。

 ジー・ワークスの松本麻佐子さん(31)は「電動アシスト付きなので、坂道でもすいすい走ることができた。木漏れ日の中を走ったり花の香りをかいだりして、車であれば気付かないことが体験できてよかった」と話した。

 利用時間は午前10時~午後4時。料金は1時間千円(田辺市内在住者は500円)、3時間2千円(千円)、1日3500円(1700円)。いずれも税込み。

 貸し出し拠点は次の通り。

 龍神温泉元湯別館(龍神)=ベネリ5台、トヨダトライク3台、年中無休、0739・79・0726▽龍神行政局(西)内の龍神村商工会青年部=ベネリ3台、トヨダトライク1台、土日曜・祝日休み、0739・78・0472▽ジー・ワークス(福井の道の駅龍游敷地内)=ベネリ3台、トヨダトライク2台、水曜定休、0739・77・0785。

 龍神観光協会では、サイクリング客に宿泊施設や飲食店などを利用してもらうよう、今後もコースを増やして充実させていくという。担当者は「ゆっくり自転車に乗って観光スポットや景色を楽しんでほしい。気軽に利用してください」と呼び掛けている。