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2021年06月13日(日)

他者への感染、半数が発症前 新型コロナで和歌山県推定

新型コロナ感染者が他者に感染させたと推定されるタイミング
新型コロナ感染者が他者に感染させたと推定されるタイミング
 和歌山県内の新型コロナウイルス感染状況について、いつ他者に感染させたか推定できる154人を県が分析したところ、半数が発症前に感染させたとみられることが分かった。「第2波」では発症3日前と推定されたケースもあったが、「第3波」では4日前も複数あり、県は接触状況によってはさかのぼって積極的に接触者を調べる必要があるとした。

 県は25日、昨年2月13日から今年2月15日までの1年間の感染状況をまとめ公表した。

 感染者がいつ他者に感染させたかについて推定したところ、154人のうち発症当日が41件(27%)で最多だったが、続いて1日前の38件(25%)、2日前の20件(13%)、3日前の18件(12%)、1日後の14件(9%)などとなった。「第2波」までは推定されなかった4日前も3件(2%)あった。発症前だけで51%を占めた。発症5日後以降については少なかったが、10日後に感染させたケースもあった。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は、発症前の人や無症状のまま経過する人から、家族や職場関係、友人などへ感染が拡大しているとし「これがこのウイルスのやっかいなところ。すべての人が対策を徹底することが重要」と強調した。

 一方、感染者と接触してから何日後に発症したかについて、推定できる417人を分析したところ、3日後が85人(20%)、4日後が81人(19%)、5日後が61人(15%)と多く、1日後から10日後までが97%を占めた。ただ、11~14日後に発症した人も複数いた。このことから、県は改めて濃厚接触者は2週間の経過観察が必要だとしている。

■7割以上「第3波」で発生 クラスター

 「第3波」はこれまでより、感染が拡大しやすくなっていることが分かった。年末年始に人の動きが活発になったことなどが要因として考えられるという。

 当初感染が判明した人から何人に感染させたかを分析したところ「第3波」は1・61人で、「第2波」の1・44人、「第1波」の1・37人を上回った。1人から13人以上の感染につながったケースも多かったという。

 県がこれまでにクラスター(感染者集団)に認定したのは27件。このうち「第3波」は20件で、「第1波」3件、「第2波」4件を大きく上回った。

 クラスターは、高齢者・福祉施設7件、飲食関係6件、病院4件、職場関係4件などで、発生場所は和歌山市が14件、橋本保健所管内が4件、岩出保健所管内が3件などとなっている。

 2月15日までの感染者累計は1151人で、うち「第3波」は876人で7割以上を占める。「第2波」は212人、「第1波」は63人だった。