ヒジキ増産の取り組み発表 県水産試験場が研究成果
和歌山県は3日、串本町串本にある県水産試験場学習ホールで水産試験場成果発表会を開いた。3人の研究員がヒジキなどの増産に向けた取り組みを報告し、漁業関係者ら約40人が聴いた。
木下浩樹主任研究員は「天然ヒジキ増産に向けたヒジキ移植技術の開発」をテーマに報告。国内で消費されるヒジキは約9割が中国・韓国産で、近年は国産の人気が高まり、取引価格は上がっているが、収穫量は減っていると説明。毛糸を巻き付けたコンクリートれんがに着生させたヒジキを移植し、最長43センチまで育成させることに成功したことなどを報告した。
発表の後、来場していた串本町姫地区のヒジキ生産関係者が、例年4~5トン収穫していたヒジキが、昨年は1トン以下に激減したと述べ、その原因を尋ねた。
木下研究員は、姫地区に限らず他の場所でもヒジキの収穫量は減っていると説明。原因ははっきりしていないが、高い海水温がヒジキを傷めていることや、ヒジキを食べる魚が本来は活動しない冬場も活発に活動していることが原因になっている可能性があると答えた。
加藤文仁主査研究員は「シロアマダイの種苗生産技術の開発」をテーマに発表。希少性と味の良さから高価格で取引されるシロアマダイの種苗生産試験を行い、最高1008匹(全長50センチ)の生産に成功したと述べた。
河合俊輔主査研究員は「抗菌剤を使用しないアユ冷水病防除技術の開発」をテーマに発表。県が作成方法の特許を保有するワクチンの有効な条件を検討し、水温などの好適条件が分かったと報告した。
発表会の終了後、参加者は県が建造した新しい漁業調査船「きのくに」を見学した。
木下浩樹主任研究員は「天然ヒジキ増産に向けたヒジキ移植技術の開発」をテーマに報告。国内で消費されるヒジキは約9割が中国・韓国産で、近年は国産の人気が高まり、取引価格は上がっているが、収穫量は減っていると説明。毛糸を巻き付けたコンクリートれんがに着生させたヒジキを移植し、最長43センチまで育成させることに成功したことなどを報告した。
発表の後、来場していた串本町姫地区のヒジキ生産関係者が、例年4~5トン収穫していたヒジキが、昨年は1トン以下に激減したと述べ、その原因を尋ねた。
木下研究員は、姫地区に限らず他の場所でもヒジキの収穫量は減っていると説明。原因ははっきりしていないが、高い海水温がヒジキを傷めていることや、ヒジキを食べる魚が本来は活動しない冬場も活発に活動していることが原因になっている可能性があると答えた。
加藤文仁主査研究員は「シロアマダイの種苗生産技術の開発」をテーマに発表。希少性と味の良さから高価格で取引されるシロアマダイの種苗生産試験を行い、最高1008匹(全長50センチ)の生産に成功したと述べた。
河合俊輔主査研究員は「抗菌剤を使用しないアユ冷水病防除技術の開発」をテーマに発表。県が作成方法の特許を保有するワクチンの有効な条件を検討し、水温などの好適条件が分かったと報告した。
発表会の終了後、参加者は県が建造した新しい漁業調査船「きのくに」を見学した。