和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年04月15日(木)

ワクチン接種へ準備 新型コロナで田辺・西牟婁の市町

田辺保健所が入る和歌山県西牟婁総合庁舎
田辺保健所が入る和歌山県西牟婁総合庁舎
 和歌山県田辺・西牟婁の市町が、新型コロナウイルスワクチンの接種開始に向けた準備を進めている。各市町は、まず高齢者(65歳以上)の接種を3月末までに始めたいという。ただ現時点では、ワクチンがいつ、どのくらい各市町へ届くかが分かっておらず、調整が必要な事項も多い。

 各市町では、米製薬大手ファイザー社のワクチンを使う予定で準備している。唯一、国に承認申請が出ているが、承認はまだ出ていない。各市町としては「承認後、速やかに接種可能となるよう態勢を整えておくために動いている」という段階だ。

 このワクチンはマイナス75度前後での保管が必要で、接種前に生理食塩液で希釈した後の保存は6時間とされる。21日間空けて2回の接種が必要という。受ける人の自己負担はない。

 各市町としては、予算の確保▽医療機関との協議▽対象者へのクーポン(接種券)発送▽会場の決定と感染対策―など、考えておくことは多岐にわたる。効率よく接種を進めるため、希望者のスケジュールを組む必要もある。

 上富田町は、約4500人の高齢者に接種券を発送し、申し込みを受け付ける方針。会場を決めて集団接種の形にする予定という。奥田誠町長は14日、接種開始に向け、補正予算を専決処分した。

 すさみ町は2月中にも、約1800人いる高齢者に接種を希望するか調査を始め、希望者にクーポンを送る。すさみ病院を接種会場とし、送迎用のバスも走らせる。補正予算案は15日の町議会臨時会で全会一致で可決した。

 白浜町は、接種会場などをどうするか医療機関と協議している段階。田辺市は予算を積算中としている。

 国は高齢者に先立ち、医療従事者に接種してもらう考えであり、各市町とも高齢者以外の住民の接種は来年度から始める予定。