和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

初のオンライン開催へ 田辺ふれあい文化祭

利用者の作業風景をスマートフォンで撮影する神島高校の生徒(左)=和歌山県田辺市たきない町で
利用者の作業風景をスマートフォンで撮影する神島高校の生徒(左)=和歌山県田辺市たきない町で
 「第27回ふれあい文化祭」(実行委員会主催)のオンライン開催に向け、関係施設や団体が動画撮影を進めている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めての試み。舞台発表や施設紹介をはじめ、体験コーナーも動画で配信する。実行委は「オンラインでも一体感のある催しにしたい」と意気込んでいる。

 「ふれあい文化祭」は福祉に関心を持ってもらおうと、福祉施設や保育所、ボランティア団体、学校、企業、行政などが協力して毎年開催している。紀伊民報も後援。例年は和歌山県田辺市内のホテルを会場にしていた。

 動画配信を予定しているのは53施設・団体。撮影や編集は神島高校(田辺市文里2丁目)の商品開発プロジェクト「神島屋」やNPO「ハートツリー」(同市高雄1丁目)が担っている。

 神島屋の撮影チームは神島高校3年の井上拓海君と小山和玖君。自身のスマートフォンで撮影から編集まで手掛けている。

 8日には田辺市たきない町の障害者支援施設「のぞみ園」で、施設や利用者の活動を紹介する動画を撮影した。

 1分ほどの動画でも飽きずに見てもらうにはさまざまなカットが必要になる。利用者に集まってもらい「ここで『のぞみ園でした』と言った後、みんなで手を振りましょう」など映像の意図を説明しながら、撮影した。

 井上君は「PR動画は授業で1回撮影したことがあるくらい。特別詳しいわけではないけれど、普段からスマホを使っている僕たちならではの絵を撮りたい。撮影にはコミュニケーションが必要で、人見知りの僕にはいい勉強にもなっている」と話した。

 実行委はふれあい文化祭のホームページを立ち上げて、動画を配信する。2月13~27日に公開予定。開催内容を紹介したチラシを今月中にも作製し、参加団体などで配布する。

 問い合わせは実行委事務局の田辺市社会福祉協議会地域福祉課(0739・24・8329)へ。