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ナベヅルの群れ飛来 白浜の田園、紀南では珍しく

田んぼに飛来したナベヅルの群れ(10日、和歌山県白浜町中で)
田んぼに飛来したナベヅルの群れ(10日、和歌山県白浜町中で)
 和歌山県白浜町中の田園に10日、「冬の使者」であるナベヅル(ツル科)の群れが飛来した。環境省や県の絶滅危惧種に分類されており、日本野鳥の会県支部会員は「遠くから静かに見守って」と呼び掛けている。

 ナベヅルは全長約1メートルで、頭から首にかけて白く、体は灰黒色。小形のツルだが、野鳥の観察としては見応えがある種類。白浜町に飛来した群れは、いくつかの家族が一緒に行動しているとみられている。富田川近くの田んぼで稲の二番穂や根などをついばんでいる姿が見られた。

 主にシベリア東北部などで繁殖し、冬場に南下する。鹿児島県出水市や山口県周南市が越冬地として知られる。和歌山県に飛来する群れは四国と往来していることが確認されている。紀南で一度にこれだけまとまって観察できるのは珍しいという。

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