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落ちアユ一網打尽 伝統のハメ漁始まる

日高川で始まったハメ漁(1日、和歌山県田辺市龍神村福井で)
日高川で始まったハメ漁(1日、和歌山県田辺市龍神村福井で)
 和歌山県田辺市龍神村を流れる日高川で1日、産卵のため川を下る落ちアユを捕獲するハメ漁が解禁された。川に仕掛けをしてアユを狙う光景は、日高川の秋の風物詩として知られる。

 仕掛けは、川の瀬に等間隔でくいを打って縄などを水中に張り、そこにわらを取り付ける。この障害物を避けるようにして集まったアユの群れを小鷹網(こたかあみ)を投げたり、仕掛けの端に作った袋状の所へ囲い込んでたも網で取ったりする。

 初日、龍神村福井では地元の山本勝一さん(78)らが朝から仕掛け作業をした。14年前からハメ漁をしている山本さんは、小鷹網を用いずに、袋状にした所に誘い込んで集まったアユをたも網で取る。

 山本さんは「ハメ漁は老後の楽しみとしてしている。多い日は100匹ぐらい取れるがゼロの日もある。取ったアユは塩焼きにしたり知人にあげたりしている」と話している。

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