宿泊施設を避難所に 那智勝浦町が災害時のコロナ対策
和歌山県那智勝浦町は4日、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、これからの台風シーズンに備え、避難準備情報などが発令された際に避難所が「3密(密閉、密接、密集)」となるのを防ぐため、町内の宿泊施設を避難所として活用すると発表した。避難宿泊者1人につき5千円を宿泊施設に支払うもので、事業費を盛り込んだ一般会計補正予算案を、9日開会の町議会6月定例会に提案する。
町によると、避難所となる小学校などでは多くの人が避難し「3密」の発生が予想される。一方、宿泊施設では台風などの際にはキャンセルが相次ぐこともあり、避難所として活用することを計画したという。
具体的には今後、町が町内の各宿泊施設と協定を結んだ上で事業を実施。町民から宿泊施設に直接予約を入れて行ってもらう仕組みとし、素泊まりであれば町民の自己負担はない。補正予算案には延べ600人分として事業費300万円を計上した。
堀順一郎町長は「宿泊施設のキャパ(収容力)がある那智勝浦町だからできる取り組み。新型コロナによって打撃を受けている宿泊施設の支援にもつなげたい」と話す。
補正予算案ではこのほか、町民1人につき7千円分の「那智勝浦まちなか商品券」を配布する事業(1億1054万3千円)や、町民が町内の宿泊施設で利用できるプレミアム宿泊食事券8千円分を3千円で販売する事業(1700万円)、持続化給付金・事業継続支援金の給付を受けた事業所に対し、町が国・県に上乗せして一律10万円を給付する事業(3003万3千円)などを盛り込んだ。
また、「どう考えても税収は減る。町民に寄り添うとともに、町財政を圧迫しないためにも減額が必要」(堀町長)として、7月から来年3月末まで、町長の給与を50%、副町長と教育長の給与を20%それぞれ減額するための条例改正案を提案する。
一般の職員についても、課長主幹会からの申し出により管理職(医療職は除く)の管理職手当を20%減額し、合わせて1千万円余りの削減になるという。
町によると、避難所となる小学校などでは多くの人が避難し「3密」の発生が予想される。一方、宿泊施設では台風などの際にはキャンセルが相次ぐこともあり、避難所として活用することを計画したという。
具体的には今後、町が町内の各宿泊施設と協定を結んだ上で事業を実施。町民から宿泊施設に直接予約を入れて行ってもらう仕組みとし、素泊まりであれば町民の自己負担はない。補正予算案には延べ600人分として事業費300万円を計上した。
堀順一郎町長は「宿泊施設のキャパ(収容力)がある那智勝浦町だからできる取り組み。新型コロナによって打撃を受けている宿泊施設の支援にもつなげたい」と話す。
補正予算案ではこのほか、町民1人につき7千円分の「那智勝浦まちなか商品券」を配布する事業(1億1054万3千円)や、町民が町内の宿泊施設で利用できるプレミアム宿泊食事券8千円分を3千円で販売する事業(1700万円)、持続化給付金・事業継続支援金の給付を受けた事業所に対し、町が国・県に上乗せして一律10万円を給付する事業(3003万3千円)などを盛り込んだ。
また、「どう考えても税収は減る。町民に寄り添うとともに、町財政を圧迫しないためにも減額が必要」(堀町長)として、7月から来年3月末まで、町長の給与を50%、副町長と教育長の給与を20%それぞれ減額するための条例改正案を提案する。
一般の職員についても、課長主幹会からの申し出により管理職(医療職は除く)の管理職手当を20%減額し、合わせて1千万円余りの削減になるという。