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神島高生、ビジネス学ぶ

神島高校で講演する皇學館大学の岸川政之教授(和歌山県田辺市文里2丁目で)
神島高校で講演する皇學館大学の岸川政之教授(和歌山県田辺市文里2丁目で)
 和歌山県田辺市文里2丁目の神島高校でこのほど、経営科学科の2024年度の1年生120人を対象に、皇學館大学(三重県伊勢市)の岸川政之教授らによる講演会があった。地域課題をビジネスの手法で解決する取り組みを発表する「全国高校生SBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)交流フェア」の事例紹介などを通し、物事を異なる視点から見ることや、積極的に行動する大切さを伝えた。

 フェアは岸川教授が代表理事を務める「未来の大人応援プロジェクト」が毎年同大学などを会場に開催しており、神島高も17年度から参加している。岸川教授から学校を訪問したいといいう申し出があり、身近な地域の課題や地域ビジネスの動向を学ぶ経営科1年次の必修科目「ビジネス基礎」の一環として実施された。

 岸川教授は、佐賀県の高校生が地元スーパーをPRするために自作した動画や、愛媛県の学生が法人を立ち上げてまちおこしをしている様子を紹介。SBPについても、学生同士が交流し、互いに評価しながら高め合っていくのが目的だと話し、「チャンスはみんな平等。それに気付き、行動に起こせるかどうかで自分の人生は変わっていく」と伝えた。

 また、夢の実現について「やれることは一生懸命にやる」「変えられないのは過去だけで、未来は変えられる。悩んだり悔やんだりすることも必要だが、可能性を信じて未来にエネルギーを使ってほしい」と助言した。

 授業を受けた露口乃愛さんは「普段の授業では教わらない視点の話で面白かった。手を挙げたり意見を言ったりするのは苦手だが、今後は勇気を持って意見を出せるようにしたいと思う」と話した。

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