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再び保守分裂選挙に 前有田市長の望月氏が参院選出馬へ、和歌山

望月良男氏
望月良男氏
 和歌山県の前有田市長の望月良男氏(52)が、今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)に無所属で立候補する意思を固めたことが4日、関係者への取材で分かった。望月氏は元自民党の世耕弘成衆院議員に近いとされる。一方、自民党は二階俊博元党幹事長の三男、伸康氏(47)の擁立を決めており、党県連関係者からは昨秋の衆院選2区のような保守分裂選挙を懸念する声が上がっている。

 次期参院選は世耕氏の改選予定だったが、世耕氏は昨秋の衆院選でくら替え。これにより、空席となっている。

 自民党県連は2月、規定の推薦人を確保した望月氏と二階氏から、役員約130人による投票で82票を得た二階氏を選出。その後、党本部が二階氏の公認を決めた。

 この投票に際しては、県連が望月氏と二階氏、投票者に「結果にかかわらず、自民党候補の勝利に尽力する」という趣旨の誓約書提出を求める、異例の対応を取った。昨秋の衆院選2区で、党公認の二階氏と無所属の世耕氏がぶつかり、激しい分裂選挙となったためだった。投票後、望月氏は無所属での出馬について「今の段階ではありません」と話していたが、その可能性が取り沙汰されていた。

 望月氏は3月中にも記者会見を開くとみられる。

 これまでに二階氏のほか、参政党県連会長の林元政子氏(50)が党公認で、会社社長の村上賀厚氏(65)が立憲民主党公認で、会社社長の末吉亜矢氏(53)が無所属で立候補を表明している。

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