議員定数で議論 現「20」の田辺市議会、和歌山
和歌山県田辺市議会の議会運営委員会(市橋宗行委員長)が5日にあった。来年5月の改選を見据えて調査研究している議員定数の在り方について、議論を交わした。
市議会の定数は2005年の市町村合併時に「30」でスタートしたが、徐々に削減し、現在は「20」。ただ、県議選への出馬や健康上の理由などによる辞職のため、欠員3となっている。こうした現状を踏まえ、尾花功議長が9月末、現在の議会運営も含めて調査するよう諮問。10月には専門家を講師に招いて研修会も開いた。類似する他の自治体(人口5万人以上10万人未満)の議員定数は、全国平均20・4となっている。
議会運営委員会は各会派から選ばれた議員が協議する場。この日は委員8人のうち、市橋委員長と福栄浩義副委員長を除く6人が意見を述べた。
松上京子議員(無)は、定数30だった当時の一般質問の登壇人数は1定例会当たり約12人だったのに対し、現在は約8人に減っていると指摘し、市当局に対するチェック機能や政策立案能力が落ちていると言及。「議会には多様な視点が必要。今の時点では定数を削減するべきではない」と話した。
谷貞見議員(無)は「旧町村部からの選出が難しくなってきている。議員数が減ると、さらに住民の声が行政に届きづらくなってしまう」。前田かよ議員(共産)は「議会力が明らかに低下している。なり手不足がすでに発生している中、これ以上の定数削減は首を絞める行為だ」と述べた。
宮井章議員(無)は「人数が多いと、効率的な議論が難しい。現状の17人でも議会運営に支障はなかった」。北田健治議員(無)も「定数20のままだと、市民からすれば『増やす』という感覚になるのでは。17人でいいと思う」と話した。
佐井昭子議員(公明)は「住民を交えた十分な議論ができていない。次の選挙まで時間がなく、改選後にしっかり議論するべきだ」と述べた。
今後、各議員から出た意見をまとめ、市議会12月定例会(11月27日開会予定)をめどに尾花議長に答申する。
議員定数の変更には、条例の改正が必要となる。
市議会の定数は2005年の市町村合併時に「30」でスタートしたが、徐々に削減し、現在は「20」。ただ、県議選への出馬や健康上の理由などによる辞職のため、欠員3となっている。こうした現状を踏まえ、尾花功議長が9月末、現在の議会運営も含めて調査するよう諮問。10月には専門家を講師に招いて研修会も開いた。類似する他の自治体(人口5万人以上10万人未満)の議員定数は、全国平均20・4となっている。
議会運営委員会は各会派から選ばれた議員が協議する場。この日は委員8人のうち、市橋委員長と福栄浩義副委員長を除く6人が意見を述べた。
松上京子議員(無)は、定数30だった当時の一般質問の登壇人数は1定例会当たり約12人だったのに対し、現在は約8人に減っていると指摘し、市当局に対するチェック機能や政策立案能力が落ちていると言及。「議会には多様な視点が必要。今の時点では定数を削減するべきではない」と話した。
谷貞見議員(無)は「旧町村部からの選出が難しくなってきている。議員数が減ると、さらに住民の声が行政に届きづらくなってしまう」。前田かよ議員(共産)は「議会力が明らかに低下している。なり手不足がすでに発生している中、これ以上の定数削減は首を絞める行為だ」と述べた。
宮井章議員(無)は「人数が多いと、効率的な議論が難しい。現状の17人でも議会運営に支障はなかった」。北田健治議員(無)も「定数20のままだと、市民からすれば『増やす』という感覚になるのでは。17人でいいと思う」と話した。
佐井昭子議員(公明)は「住民を交えた十分な議論ができていない。次の選挙まで時間がなく、改選後にしっかり議論するべきだ」と述べた。
今後、各議員から出た意見をまとめ、市議会12月定例会(11月27日開会予定)をめどに尾花議長に答申する。
議員定数の変更には、条例の改正が必要となる。