不登校 6年連続最多 和歌山県内の小中学校で2272人
2023年度の和歌山県内公立小学校で病気などを除き、年間30日以上欠席した不登校者数は917人(千人当たり22・0人)、中学校は1355人(66・6人)だった。いずれも6年連続で最多を更新した。小学校は前年度から4割増えて6年前の4倍、中学校は2倍になった。高校を含め、21年度から増加のスピードが上がっている。
文部科学省が10月31日に発表した「児童生徒問題行動調査」で、県教育委員会が県内分を取りまとめた。小学校の不登校者数は17年度は218人(千人当たり4・8人)だったが、18年度に割合とも過去最多の262人(5・8人)となり、その後は毎年増加。20年度の前年度比増加数は73人だったが、21年度は220人と一気に増え、23年度も前年度から263人増えた。
中学校も18年度に割合とも過去最多の751人(34・2人)となり、その後右肩上がりに増えた。特に21年度から増加幅が拡大。23年度は前年度より191人増えた。
高校は18年度は397人(18・4人)だったが、その後5年連続増加し673人(37・5人)となった。過去最も多かったのは04年度で842人(42・2人)だった。
■生活リズム戻らず
コロナ禍が影響
不登校者数の増加について県教委は、コロナ禍の制限は緩和されたが影響は続いており、生活リズムが戻らなかったり、登校意欲が低下したり、人間関係が疎遠化したりといったことが背景にあると考えている。実際に、生活リズムが不調、学校生活にやる気が出ないなどといった相談が寄せられているという。全国でもコロナ禍から大きく増加している。
県教委は累計5日以上欠席した児童生徒の状況把握や、対応マニュアルの利用、不登校に特化した管理職研修、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置、有識者による不登校についての「ワーキングチーム」の議論を踏まえた対策を進めるとしている。
■いじめ認知は減少
いじめの認知件数は小学校が4623件で、前年度比365件減。中学校は396件で18件減、高校は91件で34件増、特別支援学校は4件で58件減となった。「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」などが多かった。暴力行為は小学校が107件で12件増、中学校は191件で34件減、高校は27件で6件減だった。
文部科学省が10月31日に発表した「児童生徒問題行動調査」で、県教育委員会が県内分を取りまとめた。小学校の不登校者数は17年度は218人(千人当たり4・8人)だったが、18年度に割合とも過去最多の262人(5・8人)となり、その後は毎年増加。20年度の前年度比増加数は73人だったが、21年度は220人と一気に増え、23年度も前年度から263人増えた。
中学校も18年度に割合とも過去最多の751人(34・2人)となり、その後右肩上がりに増えた。特に21年度から増加幅が拡大。23年度は前年度より191人増えた。
高校は18年度は397人(18・4人)だったが、その後5年連続増加し673人(37・5人)となった。過去最も多かったのは04年度で842人(42・2人)だった。
■生活リズム戻らず
コロナ禍が影響
不登校者数の増加について県教委は、コロナ禍の制限は緩和されたが影響は続いており、生活リズムが戻らなかったり、登校意欲が低下したり、人間関係が疎遠化したりといったことが背景にあると考えている。実際に、生活リズムが不調、学校生活にやる気が出ないなどといった相談が寄せられているという。全国でもコロナ禍から大きく増加している。
県教委は累計5日以上欠席した児童生徒の状況把握や、対応マニュアルの利用、不登校に特化した管理職研修、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置、有識者による不登校についての「ワーキングチーム」の議論を踏まえた対策を進めるとしている。
■いじめ認知は減少
いじめの認知件数は小学校が4623件で、前年度比365件減。中学校は396件で18件減、高校は91件で34件増、特別支援学校は4件で58件減となった。「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」などが多かった。暴力行為は小学校が107件で12件増、中学校は191件で34件減、高校は27件で6件減だった。