和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

実りの秋 トチノキ 和歌山県紀南の山中

トチノキの果実(和歌山県田辺市龍神村で)
トチノキの果実(和歌山県田辺市龍神村で)
 和歌山県紀南地方の山中で、トチノキ(ムクロジ科)がたわわに実をつけ、秋を感じさせている。

 トチノキは川沿いの湿った肥沃(ひよく)な土地を好み、高さ30メートルほどの大木に成長する。5~6月、枝先に長さ15~25センチの白っぽい房状の花を直立して咲かせる。9月ごろに直径4センチ前後の果実をつけ、中の種子はクリに似ている。あく抜きをした種子はとち餅の原料になる。

 田辺市龍神村の国道371号(高野龍神スカイライン)では、蟻合(ありごう)橋の近くで谷からトチノキの大木が伸び、橋から果実を間近に眺めることができる。

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