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食べて「潮ごり」 まんじゅう新商品 和歌山県田辺市の和菓子店

熊野詣での風習をイメージして作った「シオゴリまんじゅう」(和歌山県田辺市下屋敷町で)
熊野詣での風習をイメージして作った「シオゴリまんじゅう」(和歌山県田辺市下屋敷町で)
 かつて熊野詣での際、和歌山県田辺市の浜で海水を浴び、心身を清めた「潮ごり」。和菓子店「菓匠二宮」(田辺市下屋敷町)は、この風習にちなんだ「シオゴリまんじゅう」の販売を始めた。丸く白いまんじゅうの中は、塩がアクセントのこしあん。「食べる潮ごりを定着させたい」という。

 「シオゴリまんじゅう」は、塩を混ぜ込んだあんを真っ白な皮で包んでいる。「あんに塩を混ぜる製法は昔からあるが、これだけ塩が入っているのは珍しい。甘塩っぱい味が癖になる」と話す。丸くて白い形状は、けがれが落ち、角が取れて浄化された姿をイメージした。

 パッケージは、熊野詣でで唱える「六根清浄」をイメージ。1箱6個入りで、六根(目、耳、鼻、舌、身、意)をキャラクター化し、それぞれが潮を浴びる様子をイラストで表現した。「全6種類食べると、身も心を清められる」とアピールしている。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念し、デザイナーと1年がかりで開発した。二宮茂樹社長は「旅の前に潮を浴びるのは大変。代わりにまんじゅうを食べてもらえればうれしい。かわいいデザインで、お土産にもぴったり。贈り物にも広く使っていただきたい」と話している。

 1箱6個入り1800円、1個250円。問い合わせは二宮(0739・22・1001)へ。

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