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田辺市消防本部有志が準優勝 ロープ救助の国際大会、和歌山

大阪で開かれた国際大会の様子(芝﨑竜司さん提供)
大阪で開かれた国際大会の様子(芝﨑竜司さん提供)
 ロープを使った救助技術を競う国際大会が今月、大阪府であり、和歌山県田辺市消防本部の職員6人で結成したチーム「TRIC(トリック)」が準優勝した。メンバーは好成績を喜びつつ、大会で得た学びを現場の救助活動に生かしたいという。


 大会には台湾や韓国など、5カ国から28チームが参加。要救助者が高所に取り残された状況など、12の想定における救助の安全性や正確さなどを競った。各想定は競技直前まで内容を知らせないブラインド型で、救助に使う道具もチームごとに持ち込むなど、実際の救助現場に近い状態での競技だった。

 大会に出場したのは、市消防本部の田中利樹消防士長(35)、木村亮太消防士長(34)、芝﨑竜司消防士長(32)、森悠太朗消防副士長(28)、竹中隆也消防士(24)、森口翔吏消防士(22)。市消防本部と白浜町消防本部、日高広域消防事務組合消防本部の有志職員でつくる訓練グループから選考した。それぞれの都合を合わせ、勤務時間外に訓練を重ねたという。

 芝﨑さんは「大会では想定外の事態が多々あったが、そのたびに学べることがあった。実際の現場ではいつ何が起こるか分からない。スキルアップにつながる良い経験ができた」と振り返りつつ、「職場の支えが大きかった。休日の訓練なども職場の理解がないとできない取り組み。今回の学びを共有して全体のレベルアップにつなげたい」と話した。

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