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すさみで水難救助訓練 海開き前に白浜町消防本部

要救助者に見立てた人形をボートに引き上げる署員(17日、和歌山県すさみ町周参見で)
要救助者に見立てた人形をボートに引き上げる署員(17日、和歌山県すさみ町周参見で)
 和歌山県白浜町消防本部の日置川、すさみの各消防署は17日、すさみ町周参見のすさみ海水浴場で海開き(7月1日)を前に、水難事故を想定した救助訓練をした。

 訓練は、潜水しての海底捜索やボートを使った救助活動などで14人が参加した。

 レスキューチューブと呼ばれる浮きを持った署員が、溺れている海水浴客の所まで泳いで向かい、浜辺にいた別の署員がロープで引っ張って救出したり、要救助者をボートに引き上げたりした。

 また、男性2人が海で溺れ、うち1人が海底に沈んで行方が分からなくなったと想定した訓練もあり、海面で助けを呼ぶ男性を救助し、状況を聞いた潜水隊員が海中を捜索。沈んでいた男性(人形)をボートに引き上げた。上空からドローンによる捜索もした。

 すさみ消防署の日下晃伸署長(50)は「潜水隊員は月1回、訓練をしているので連携が取れていた。事案発生時には情報共有が大事になる」と話した。

 白浜町消防本部によると、昨年に管内(白浜町、すさみ町)であった水難救助の出動件数は12件。釣り中に誤って海に転落したケースなどがあった。海水浴場での事故はなかった。町消防本部は「飲酒した状態で泳がない」「子どもからは目を離さない」などと注意を呼びかけている。

 町消防本部では川遊びなどでの水難事故を想定し、日置川で潜水救助技術の向上を目的とした訓練を29日にする。
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