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在庫管理もデジタル変革 南紀白浜空港で社員の負担軽減へ、和歌山

「スマートマットクラウド」を導入している部品が入った棚(和歌山県白浜町で)
「スマートマットクラウド」を導入している部品が入った棚(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の南紀白浜空港は、空港で使用する部品や燃料などの在庫管理のDX(デジタル変革)を進めている。マットの上に積まれた部品や燃料の重さから在庫を自動で把握できる「スマートマットクラウド」を一部で導入。今後、この機器で管理する部材を増やし、社員の負担軽減につなげていく。


 在庫管理DXは、同空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)と、IoT(モノのインターネット)重量計「スマートマット」を開発、販売するスマートショッピング(東京都)が取り組んでいる。

 スマートマットクラウドは、ネジなどの部品だけではなく、ガソリンなどの液体も管理できる。パソコンの画面上でリアルタイムで在庫数量が分かるほか、残量が少なくなると自動で発注する機能も搭載できる。製造業、サービス業、医療機関など1400件以上の企業などがすでに活用している。

 空港では、機械部品のオーリングやパッキン、フィルター、レンズ、電球など約180種類の部材の在庫を管理しており、毎月の報告書作成に加え、棚卸しを半年に1回実施している。

 在庫の管理業務では、必要最低在庫数が規程により定められている部品もあるほか、品質に問題がないかも併せてチェックしなければならないことから、社員は日々プレッシャーとストレスを感じながら当たっているという。

 空港では現在、ガソリン、除草剤、回転灯など8種類でスマートマットクラウドを導入しており、今後増やしていく予定。

 エアポートは「この取り組みを通じて、職員の心的負担を軽くし、真の効率化をもたらす空港DXを全国の空港に推進していく」と話している。

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