弥生土器が大量に出土 和歌山・新宮市の八反田遺跡
和歌山県新宮市教育委員会が同市木ノ川で進めている発掘調査で、大量の弥生土器の破片や遺構などが見つかっている。新宮・東牟婁では調査事例が少なく「この地域の弥生時代の様相がうかがえる興味深い資料になる」という。18日午後1時~3時半に発掘調査現場を公開する。雨天中止。
調査しているのは、JR紀伊佐野駅の西側にあり、以前から弥生時代の土器や遺構などが見つかっている「八反田遺跡」の一部。市道の交差点改良工事に伴い、10月中旬から商業施設隣の広さ約360平方メートルで発掘調査を始めた。
市教委によると、地表面から60~90センチほど掘り下げており、今のところ、主に弥生中期から後期のものとみられるつぼやかめ、高坏(たかつき)といった弥生土器の破片数千点のほか、おのややじりといった石器約10点、10メートルほど続くくいの列などの遺構が見つかった。
発掘調査は12月末ごろまでを予定しており、さらに20~30センチほど掘り下げる計画。
市教委文化振興課の小林高太・文化財係長(40)は「調査の途中なのでまだ遺跡の性格的なものは分からないが、これほど土器の破片がまとまって出土しているのでおそらく意図的に廃棄したのではないかと思われるし、土器を通じて他の地域との交流の証しも見つかるのではないかと期待している」と話している。
現場公開は申し込み不要で、参加費も無料。専用駐車場がないため、市教委では公共交通機関の利用を呼びかけている。
問い合わせは市教委文化振興課(0735・23・3368)へ。
調査しているのは、JR紀伊佐野駅の西側にあり、以前から弥生時代の土器や遺構などが見つかっている「八反田遺跡」の一部。市道の交差点改良工事に伴い、10月中旬から商業施設隣の広さ約360平方メートルで発掘調査を始めた。
市教委によると、地表面から60~90センチほど掘り下げており、今のところ、主に弥生中期から後期のものとみられるつぼやかめ、高坏(たかつき)といった弥生土器の破片数千点のほか、おのややじりといった石器約10点、10メートルほど続くくいの列などの遺構が見つかった。
発掘調査は12月末ごろまでを予定しており、さらに20~30センチほど掘り下げる計画。
市教委文化振興課の小林高太・文化財係長(40)は「調査の途中なのでまだ遺跡の性格的なものは分からないが、これほど土器の破片がまとまって出土しているのでおそらく意図的に廃棄したのではないかと思われるし、土器を通じて他の地域との交流の証しも見つかるのではないかと期待している」と話している。
現場公開は申し込み不要で、参加費も無料。専用駐車場がないため、市教委では公共交通機関の利用を呼びかけている。
問い合わせは市教委文化振興課(0735・23・3368)へ。