看護職員「仕事辞めたい」77% 和歌山県医労連が調査、人手不足やコロナで負担増
和歌山県医療労働組合連合会(県医労連)が県内の看護職員を対象にアンケートしたところ、30%が仕事を辞めたいと「いつも思う」と回答し「ときどき思う」を合わせると77%に上った。仕事のやりがいについても18・1%が「全く感じない」と答えた。理由は人手不足などで、職場環境の向上が課題となっている。
県医労連は昨年10~12月に、加盟する13医療機関の看護師や助産師にアンケートし、430人から回答を得た。
仕事を辞めたいと思うかの問いに対し、5年前の2017年の調査(205人が回答)では「いつも思う」が20%だったが、今回は10ポイント上昇。「ときどき思う」と合わせた数字も6ポイント上がった。
「いつも思う」「ときどき思う」と答えた計331人に理由(複数回答)を聞いたところ、「人手不足で仕事がきつい」(70・1%)、「思うように休暇が取れない」(42・9%)、「賃金が安い」(37・2%)などと答えた人が多かった。
1年前と比べた仕事量は34%が「大幅に増えた」と回答。新型コロナウイルスの患者対応が要因の一つとみられる。疲れ具合については「休日でも回復せずいつも疲れている」が26%、「疲れが翌日に残ることが多い」が50%だった。
また、ミスやニアミスの経験について85%が「ある」と答えた。医療・看護事故が起こる原因として考えられる内容(複数回答)としては87・7%が「慢性的な人手不足による医療現場の忙しさ」を挙げた。
患者への十分な看護ができているかの問いには「あまりできていない」「ほとんどできていない」を合わせて36・7%が否定的に回答した。理由(複数回答)として91・1%が「人員が少なく業務が過密」を挙げた。
■「人員の拡充」を要望
職場に求めること(複数回答)として「人員の拡充」(77・7%)、「業務量の削減」(50・9%)、「有給休暇の取得促進」(32・1%)を挙げた人が多かった。
県医労連の谷口考平書記長は「以前からの慢性的な人手不足が改善されないまま、コロナ対応などでさらに多忙になった。正義感だけで頑張ってきた方も、やりがいを感じられなくなっている。人手不足で退職者が出て、さらに業務が過密になるという悪循環になっている」といい、待遇改善の必要性を訴えている。
県医労連は昨年10~12月に、加盟する13医療機関の看護師や助産師にアンケートし、430人から回答を得た。
仕事を辞めたいと思うかの問いに対し、5年前の2017年の調査(205人が回答)では「いつも思う」が20%だったが、今回は10ポイント上昇。「ときどき思う」と合わせた数字も6ポイント上がった。
「いつも思う」「ときどき思う」と答えた計331人に理由(複数回答)を聞いたところ、「人手不足で仕事がきつい」(70・1%)、「思うように休暇が取れない」(42・9%)、「賃金が安い」(37・2%)などと答えた人が多かった。
1年前と比べた仕事量は34%が「大幅に増えた」と回答。新型コロナウイルスの患者対応が要因の一つとみられる。疲れ具合については「休日でも回復せずいつも疲れている」が26%、「疲れが翌日に残ることが多い」が50%だった。
また、ミスやニアミスの経験について85%が「ある」と答えた。医療・看護事故が起こる原因として考えられる内容(複数回答)としては87・7%が「慢性的な人手不足による医療現場の忙しさ」を挙げた。
患者への十分な看護ができているかの問いには「あまりできていない」「ほとんどできていない」を合わせて36・7%が否定的に回答した。理由(複数回答)として91・1%が「人員が少なく業務が過密」を挙げた。
■「人員の拡充」を要望
職場に求めること(複数回答)として「人員の拡充」(77・7%)、「業務量の削減」(50・9%)、「有給休暇の取得促進」(32・1%)を挙げた人が多かった。
県医労連の谷口考平書記長は「以前からの慢性的な人手不足が改善されないまま、コロナ対応などでさらに多忙になった。正義感だけで頑張ってきた方も、やりがいを感じられなくなっている。人手不足で退職者が出て、さらに業務が過密になるという悪循環になっている」といい、待遇改善の必要性を訴えている。