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ロボット草刈り機導入 南部高、農家も見学

梅畑で使っているロボット草刈り機。蓄電量が少なくなれば自ら充電場所に戻ってくる(和歌山県みなべ町芝で)
梅畑で使っているロボット草刈り機。蓄電量が少なくなれば自ら充電場所に戻ってくる(和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町芝、南部高校食と農園科の農場は、自立走行の無人草刈り機(ロボット草刈り機)を導入した。情報通信技術(ICT)やロボット技術などを活用する「スマート農業」の一つとして梅畑で使っており、今後、実習に取り入れる。農家の見学も受け入れるという。

 高齢化により農業の担い手や労働力不足が深刻化し、その対策としてスマート農業の導入が全国的に進んでいる。南部高校でも将来に向けて、先進的な農業に触れる必要があるとして、スマート農機を導入した。

 導入したロボット草刈り機は、岩手県花巻市の除雪機メーカーが開発した。長さ83センチ、幅52センチ、高さ35センチと小型で、重さも16キロと軽量。畑の外縁に埋め込んでいるワイヤの範囲内で稼働し、超音波センサーにより障害物を避ける仕組みになっている。ロボット掃除機と同じように電動で、バッテリーの充電も、畑内に設けた太陽光発電の充電場所まで自ら移動して自動でする。設定などの管理はスマートフォンを使う。

 南部高の農場では、広さ千平方メートルの比較的平らな梅畑で使用している。現在、生徒は見学するだけだが、今後、実習で操作の仕方などを教わる。

 ロボット草刈り機の導入は県内でも珍しく、同農場では、スマート農業に興味がある農家の見学も受け入れる。充電場所などを含めても100万円以内で導入できるという。果樹実習担当の東光恭孝教諭(49)は「最初に稼働させれば、そばについていなくても草を刈ることができるので、人手不足の現場では利用価値は高い」と話しており、今後、農薬散布などをするドローン(小型無人機)も導入したいという。

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