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【動画】農作物 再びひょう被害 「ひどい」農家頭抱える 和歌山県みなべや田辺

 和歌山県のみなべ町や田辺市で14日夜、再びひょうが降り、梅やウスイエンドウなど農作物に傷が付いたり、落果したりする被害が出ている。6日や11日にも降ったが、今回はこれまで降っていなかった地域でも降り、被害が広がっている。農家は「ひどい」「つらい」と頭を抱えている。


 目撃者によると、地域によって異なるが午後6時半過ぎから7時過ぎの間に降ったとみられ、雷が光り、鳴る中、バラッ、バラッ、バラッとひょうの粒が降り続いた。直径1センチくらいの大きな粒もあったといい、プラスチックの雨よけに穴が開いた所もある。

 みなべ町のJAわかやまみなべ営農販売センターによると、晩稲や高城、清川地区などこれまで被害がなかった所でも被害情報が寄せられ、町内は全域で被害が出ているようだという。実が付いた枝ごと落とされている所もあるとの声もあり、15日午前から関係機関と調査に回っている。

 みなべ町山内の畑では、ウスイエンドウが収穫時期に入っているが、ひょうが当たって皮が白くなったり、破れたりするなどの被害が出た。山内の農家女性(72)は「風の向きで当たった側は特に被害がひどい。しょうがない」と弱り顔だった。

 晩稲の農家男性(62)は「梅は自分の畑で平年の3、4割くらいと不作の予想だった。さらにひょう害も受け、厳しい。山内地区で作っているウスイエンドウにも傷が付いている」、清川の農家男性(48)も「自然の中で作っている限り仕方ない。防ぎようがない。それにしても…」とやるせない様子で語った。

 田辺市のJAわかやま紀南地域本部営農部によると今回、上芳養、中芳養、芳養、稲成町、上秋津、三栖、長野、秋津川などの地区で降り、被害情報があるという。



ひょうが当たって皮が白くなったり破れたりしたウスイエンドウ(15日、和歌山県みなべ町山内で)
ひょうが当たって皮が白くなったり破れたりしたウスイエンドウ(15日、和歌山県みなべ町山内で)
降った大きなひょうの粒(14日午後6時45分ごろ、和歌山県みなべ町晩稲で)
降った大きなひょうの粒(14日午後6時45分ごろ、和歌山県みなべ町晩稲で)
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