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自分らしく第一歩を プチ起業塾でアイデア続々

ビジネス案を発表するプチ起業塾の塾生(1日、和歌山県田辺市役所で)
ビジネス案を発表するプチ起業塾の塾生(1日、和歌山県田辺市役所で)
 和歌山県田辺市の人材育成事業「プチ起業塾」の第3期修了式が1日、市役所であった。起業や第二創業を目指す12人が、それぞれの趣味や生活スタイルに合ったビジネス案を発表。自分のやりたいことの実現へ第一歩を踏み出した。

 プチ起業塾は、会社勤務や子育てをしながら、小さな仕事を創る人材の育成が目標。第3期は昨年12月から計6回の講座を通じ、子育て支援とビジネスの関係や先輩起業家の事例などを学んだ。

 宿泊施設勤務の森ひろ子さん(44)は、趣味の写真を生かして、地元の人に熊野古道の魅力を知ってもらう「週末熊野古道ガイド」を目指す。「古道歩きのコミュニティーづくり」「歴史好き、花好きなどそれぞれの視点での魅力発信」「みんなの作品を集めた写真展」をしたいという。

 以前は古道に「しんどい」「つらそう」と否定的なイメージを持っていたが、実際に歩いてみて一変。休日のたびに足を運ぶようになった。その経験から「地元の人が親しむことが、古道の保全につながる」と話した。

 2年前に同市本宮町に移住した利根川希美代さん(43)は「本宮町での宿泊は1~2泊が多い。せっかくいい所なのにもったいない」と長期滞在してもらうため「暮らしをのぞく、体験できるゲストハウス」を提案した。

 米作りや炭焼きなど地元の暮らしを体験するツアーや外国人観光客と地域の子どもの交流会、郷土料理作りの教室などを企画。「地元の人が観光客と触れ合うことで、自分のまちを誇れるようになる」「体験の受け入れによって地元の人の収入増につながる」と説明した。

 木村晃和副市長は「ターゲットが絞られていて、実現が見える事業案が多かった」と講評し、今後の活躍にエールを送った。

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