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寒風の中、海へダイブ 田辺市で120人初泳ぎ

子どもから高齢者まで初泳ぎを楽しむ参加者(和歌山県田辺市の扇ケ浜海水浴場で)
子どもから高齢者まで初泳ぎを楽しむ参加者(和歌山県田辺市の扇ケ浜海水浴場で)
 和歌山県田辺市の扇ケ浜海水浴場で2日、「新春初泳ぎ」(田辺水泳協会主催)があった。寒風が吹き付ける中、1歳~70代の約120人が勢いよく海に駆け込み、一年の健康を願った。


 同協会の前身、田辺遊泳協会が1927年に始めた行事で、今年で97回目。戦前から続く初泳ぎは珍しく、毎年県外からの参加者もいる。

 水泳協会によると、開始の午前10時の気温は9度、水温16度。平年より高めだったが、開始前に風が強くなり、「泳ぐには気合がいる寒さ」。安全祈願の神事後、参加者は入念に準備体操をして、カウントダウンとともに海に飛び込んだ。

 「新春初泳ぎ」と書き初めを掲げる人、干支(えと)のウサギのかぶり物をした人など、それぞれのスタイルで初泳ぎを満喫した。泳いだ後は、たき火を囲み、豚汁をすすって体を温めた。

 大阪市在住の福祉施設職員で、田辺市鮎川出身の川井一輝さん(41)は、10歳から毎年欠かさず参加しており、今年は初めて長女で小学4年生の咲空さん(10)も初泳ぎを体験した。

 一輝さんは「親子で参加する日が来るとは思ってもいなかった。それだけ長く続いている行事で、これからも参加し続けたい」、咲空さんは「思った以上に寒くて足が痛かった。でも参加できてよかった」とそろって笑顔を見せた。

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