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炭琴演奏で「銀河」おもてなし 田辺市の秋津川中学

秋津川中学校の生徒による炭琴演奏に聞き入る観光特急「銀河」の乗客ら(21日、和歌山県田辺市湊の紀伊田辺駅で)
秋津川中学校の生徒による炭琴演奏に聞き入る観光特急「銀河」の乗客ら(21日、和歌山県田辺市湊の紀伊田辺駅で)
 JR西日本の観光特急「ウエスト エクスプレス銀河」の乗客に楽しんでもらおうと、和歌山県田辺市秋津川中学校の全校生徒9人が21日、JR紀伊田辺駅(田辺市湊)の待合ホールで紀州備長炭で作った楽器「炭琴」を演奏し、2曲を披露した。

 銀河は2020年9月にデビューした。紀南コース(京都―新宮間)は昨年7~12月に初めて運行され、車窓の風景や地域の「おもてなし」が好評だった。今季は10月3日~来年3月8日に1週間で2往復、期間中計36往復運行される。

 21日は午後3時過ぎに紀伊田辺駅に銀河が到着した。新宮を朝出発し京都へ戻る便で、田辺駅には24分間停車した。

 田辺市職員が乗客を待合ホールへ案内し、「紀伊山地の霊場と参詣道」や「みなべ・田辺の梅システム」について説明。この後生徒が、たたくと金属音がする炭琴の特徴を解説し、「山からの贈り物、炭琴の演奏を聴いてください」と元気な声であいさつした。

 生徒たちは、日頃練習を積んでいる曲の中から「故郷」と「365日の紙飛行機」を演奏。乗客らは演奏に聞き入っていた。

 乗客の一人、京都府笠置町の男性(83)は「炭琴は見るのも聴くのも初めて。とても美しい音色」と笑顔を浮かべた。

 生徒らは演奏後、駅のホームで帰途に就く銀河の乗客を手を振って見送った。

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