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「発展阻む要因なし」 16日に退任の仁坂知事

和歌山県庁
和歌山県庁
 任期満了となる16日で退任する和歌山県の仁坂吉伸知事は7日、県議会一般質問で、知事就任からの4期16年について「常に全力投球で県政に当たってきた」と言い、県の発展を阻んできた要因は取り除くことができたという考えを述べた。一方、課題も多く残っているとし、解消に向け、岸本周平次期知事への期待感を示した。

 玄素彰人議員(自民)が、仁坂知事の退任を受け、県政の課題などを聞いた。

 仁坂知事は16年を振り返り、「やらなければいけないものは全部やった。県の発展を阻害してきた要因は取り除かれ、今後の基礎条件の発展の整備を進められたと思う」とした。

 一方、手がけたが仕上げられなかった「仕掛かり品」として、南紀熊野ジオパークの世界ジオパーク認定や、ロケット産業の発展、南紀白浜空港の規模拡大、新型コロナウイルス感染防止と経済発展の両立、少子化の克服、若者の古里回帰、紀伊半島一周高速道路の完成、津波による避難困難地域の解消などを挙げた。

 「うまくいかなかったもの」としては、一つに「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」誘致を挙げた。
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