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「思う存分、腕振るって」 和歌山、仁坂知事が次期知事にエール

最後の定例記者会見に臨む仁坂吉伸知事(28日、和歌山県庁で)
最後の定例記者会見に臨む仁坂吉伸知事(28日、和歌山県庁で)
 和歌山県の仁坂吉伸知事は28日の記者会見で、知事選(27日)で次期知事に決まった岸本周平氏に対し「思う存分腕を振るってもらいたい。自分の思うところに従い、一生懸命、県の勢いをさらに高めるように頑張ってほしい。一県民として大変期待している」とエールを送った。

 岸本氏に求めることとして「知事は全てのことについて責任を持たないといけない。しかし、県民からたくさんの要望があるはずなので、どう良いあんばいにし、良い県政にしていくかが求められる」と話した。

 知事選の投票率は39・86%で、3回連続で30%台と低迷した。このことについては「自分が一番いいと思う人に信任を与えるプロセスでもあり、投票は行った方がいい」と述べた。

 この日は、仁坂知事の最後の定例記者会見。4期16年を振り返り「県の勢いを取り戻そうと、頑張ることができた。それは県民が選んでくれたから。頑張れと言ってくださった県民に心から感謝を申し上げたい」と話した。

 一方、うまくいかなかった政策として、国への計画提出直前に県議会に否決された「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」誘致を挙げた。「IRは雇用がうんと増えるので、(和歌山県の)勢いを取り戻すには一番の早道。次のステップがいつ来るか分からないが、チャンスがあったら狙ってほしい」と求めた。

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