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スマホの先生は孫世代 中学生が高齢者向け講座

高齢者向けスマートフォン講座で受講者に基本操作を教える東陽中生徒(和歌山県田辺市神子浜1丁目で)
高齢者向けスマートフォン講座で受講者に基本操作を教える東陽中生徒(和歌山県田辺市神子浜1丁目で)
 高齢者が孫世代の中学生からスマートフォンの基本操作を学ぶ講座がこのほど、田辺市東部公民館(和歌山県田辺市神子浜1丁目)であった。参加者は60歳以上歳下の〝先生〟とおしゃべりを楽しみながら、使ったことのない機能を発掘した。


 市の公民館が開催しているスマホ講座で、夏休み中の東陽中学校コンピューター部の3人が助っ人として特別講師を務めた。

 講座には6人が参加。東陽中生徒や公民館職員から、電源の入れ方(消し方)から写真の撮影、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の利用法などを教わった。

 「スマホ歴5年以上」という75歳の女性は「ラインは使っているけど、登録されているはずの孫とはグループでしかトークできないでいた。今日は孫のアカウントを発見してもらったので、一対一のやりとりも楽しめる。中学生は教え方も上手だった」と〝先生〟に感謝した。

 74歳の女性は「電話とカメラ以外、ほとんど使っていなかった。ラインの使い方が分かったのが収穫。パソコンで写真を編集しているので、中学生が教えてくれるパソコン講座があれば参加したい」とリクエストした。

 小学3年生の頃からスマホを手にしていたというコンピューター部副部長で3年生の川﨑暖斗君は「伝わるように操作法を言語化するのが難しかった。なるべく簡単な言葉を選んだ。喜んでもらえたならうれしい」と話した。

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