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「希望の光に」と願い込め 熊野那智大社で大たいまつ製作

例大祭に向け、たいまつを製作する嶌﨑和真さん(左)ら=和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で
例大祭に向け、たいまつを製作する嶌﨑和真さん(左)ら=和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で
 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で7月14日に営まれる例大祭「那智の扇祭り」に向け、大たいまつの製作が進んでいる。7月上旬までに12体を完成させる。

 大たいまつは長さ約1・4メートル、重さは約50キロ。宮大工の嶌﨑和真さん(40)=那智勝浦町川関=らが3月中旬から製作。ヒノキの角材を円筒状に束ね、荒縄や竹縄で縛っている。

 嶌﨑さんは「世界では、新型コロナウイルスや戦争で苦しんでいる人がいる。たいまつの火が〝希望の光〟になるように思いを込めて作っている」と話した。

 那智の扇祭りは、大社の神々が那智の滝付近へ里帰りをし、神威を新たにする神事。氏子らが大たいまつを担ぎ、参道を炎で清める。

 新型コロナの影響で、昨年、一昨年の例大祭は規模を大幅に縮小していたが、今年は一般の観覧を認める方針。渡御の参列者を減らすほかは、通常の年とあまり変わらない形になるという。

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