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「紫陽花祭」で無病息災祈る 和歌山の熊野那智大社

アジサイを持って神楽を奉納する巫女(14日、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で)
アジサイを持って神楽を奉納する巫女(14日、和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で)
 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、梅雨時期の無病息災と自然の恵みに感謝する祭典「紫陽花(あじさい)祭」があった。

 アジサイの花を供えた拝殿で、男成洋三宮司(68)が祝詞を奏上。新型コロナウイルスの終息も合わせて祈願した。アジサイのかんざしを着けた2人の巫女(みこ)は、アジサイの小枝を持って神楽「豊栄舞」を奉納した。

■アジサイ見頃

 那智大社によると、境内や周辺ではガクアジサイやヤマアジサイなど十数種の計約2千株が自生している。旧宮司職舎前にある「あじさい園」では五、六分咲きで、見頃を迎えている。

 男成宮司は「毎年、きれいな花を咲かせてくれる。雨に似合う花をめでて、心を和ませてもらえるといい」と期待していた。あじさい園は6月末まで一般開放する。
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