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「湯登神事」で幕開け 15日まで本宮大社例大祭

父親の肩車で熊野本宮大社から出発する稚児(13日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)
父親の肩車で熊野本宮大社から出発する稚児(13日、和歌山県田辺市本宮町本宮で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が13日、県無形民俗文化財の「湯登(ゆのぼり)神事」で幕開けした。15日までの3日間、船玉大祭、渡御祭などが営まれる。

 新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、参列者を神職、総代、役員らに限定するなど、昨年に続いて規模を縮小して営んでいる。

 神が宿るとされる稚児を湯の峰温泉で清める湯登神事には、2~4歳の男児と父親の計5組が参加。稚児の体が地面につかないよう、父親が肩車をして歩き、健やかな成長を願った。

 昨年3月に東京都から町内に移住した利根川幸秀さん(43)は長男の今君(4)と初めて参加。「息子が大きくなった時の記憶に残ってもらえればうれしいと思い参加した。元気に育って、やりたいことをやれる大人になってもらいたい」と話していた。

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