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創業支援で地域の金融機関連携 公庫が窓口に

図 「金融ワンストップサービス」
図 「金融ワンストップサービス」
ビジネス案実現に向けた支援案を構築した日本公庫田辺支店の池永純さん(和歌山県田辺市高雄1丁目で)
ビジネス案実現に向けた支援案を構築した日本公庫田辺支店の池永純さん(和歌山県田辺市高雄1丁目で)
 日本政策金融公庫田辺支店(和歌山県田辺市高雄1丁目)は、創業を支援する金融ワンストップサービスを始めた。資金供給や信用保証、情報提供などで地域の金融機関や商工会議所と協力。各機関が連携して創業を支え、地域経済の活性化を図る。


 日本公庫田辺支店が窓口となり、県信用保証協会と連携することで、紀陽銀行やきのくに信用金庫からも資金を調達しやすくする仕組み。従来は事業者が各金融機関で個別に一から手続きをしていた。書類の準備など時間もかかる。関係機関で創業計画などが共有されることで、事業者の労力を減らせる。

 日本公庫田辺支店によると、融資額が大きく公庫だけでは対応が難しい場合も、他の金融機関からの資金調達が容易になる。公庫だけで対応できる場合も、2店目、3店目と事業拡大する際に、他の金融機関の融資を受けやすい。すでに、ワンストップサービスを活用して複数の金融機関から融資を受けた創業が動き出しているという。

 仕掛け人は日本公庫田辺支店の池永純さん(46)。田辺市が地域課題をビジネスの視点で解決する人材を育成する「たなべ未来創造塾」に6期生として参加し、今年3月の修了式で、塾生のビジネス案実現に向けた「支援案」を発表した。

 支援案では、ビジネス案を実行に移すため、開業資金セミナーの開催や個別相談による事業計画の改善、全国ネットワークによる販路開拓や事業承継のマッチングも提案しており、こちらも実現に向けて準備を進めている。

 池永さんは「塾生となることで事業者目線で経験を積め、他の塾生と連携も深められた。計画は実行してナンボというのは自身にも言える。早期に実現して、地域活性化に貢献したい」と話している。

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