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上富田のファンになって 活動発信し支援募る、サイト運営会社

「ライクリンク」を運営するムーブイザワの井澤悠介社長(和歌山県上富田町朝来で)
「ライクリンク」を運営するムーブイザワの井澤悠介社長(和歌山県上富田町朝来で)
 インターネットを通じて応援してくれるファンをつくり、月額制で支援を募る新たなサイト「LikeLink(ライクリンク)」を運営している大阪市の会社が、和歌山県上富田町にスポットを当てて町の情報をサイトで発信している。

 「ライクリンク」を運営しているのは大阪市の株式会社「ムーブイザワ」(井澤悠介社長)。井澤社長は包装資材や物流機器などの企画・販売を手掛ける創業100年以上の会社「井澤徳」の社長も務めている。井澤社長によると、もともとはスポーツ選手など夢を追う人の活動を個人が継続的に支援できる仕組みがつくれないかと新サイトを考案し、1月から本格的に運用を始めた。

 「ライクリンク」では、日々の活動を発信することでファンをつくり、ファンとなった人が月額350円でその活動を支援できる。ファンづくりは地域に関わる『関係人口』を増やすことにもつながることから、離島の「島おこし」や耕作放棄地の解消に向けた取り組みにも利用が広がっている。このほか、写真やバレエ、日豪の国際交流などの分野で活動する人もそれぞれのファンづくりのため投稿しているという。

 上富田町の投稿は3月ごろ始めた。たまたま町を訪れた井澤社長が、人口が増え、スポーツ観光などに取り組む町にひかれ、役場の担当者にライクリンクについて説明した。

 まずは試験的に、人数が減少している地元の学童野球チーム「岩田シャークス」に密着し、ファンを増やして応援の輪を広げるため、井澤社長らが児童や監督にインタビューをしたり、試合や練習風景を動画にまとめたりして、月に1本のペースで記事を投稿している。

 運用を始めてから間もないため、現在サイトに投稿されている記事は全体で80件ほど。井澤社長は「当面はファンづくりと知名度を上げることに注力したい。保護者以外の方による、岩田シャークスの応援団をつくることも考えている。遠く離れていても地域とつながり、みんなに応援してもらえるお手伝いができたら」と話している。

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