古道沿いの斜面に咲くミツマタ(和歌山県新宮市熊野川町で)
和歌山県新宮市熊野川町の熊野古道「大雲取越」沿いの斜面で、ミツマタ(ジンチョウゲ科)が黄色い鞠(まり)のような花を咲かせ、見頃を迎えている。
大雲取越では、大雲取登り口から円座石(わろうだいし)に向かって5分ほど歩いた右手に群生している。
中国原産の落葉低木で、高さは1・2~2メートル。枝が3本に分かれることから、この名が付けられた。
日本には慶長年間(1596~1615)に渡来。観賞用や和紙の原料として本州―九州の各地で栽培されており、野生化している。