和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

和歌山FBが練習本格化 出遅れも、元気にプレー

守備練習をする和歌山ファイティングバーズの選手(和歌山県田辺市中辺路町で)
守備練習をする和歌山ファイティングバーズの選手(和歌山県田辺市中辺路町で)
今季は捕手に挑戦する深谷力選手
今季は捕手に挑戦する深谷力選手
 野球・さわかみ関西独立リーグの和歌山ファイティングバーズ(FB)は、4月の開幕に向けて練習を本格化させている。2月1日のチーム始動後、選手に新型コロナウイルスの感染者が出て10日間練習を中止していたが、14日から再開。全選手25人が元気なプレーを見せている。


 3日に所属選手1人の新型コロナ陽性が判明した。保健所の指導で関係者全員がPCR検査を受け、その後、同じ寮に住む別の4選手の陽性が分かった。全員、症状は軽かったという。陽性者を療養施設に移すなど対策を取り、感染が広がらなかったため活動の再開が認められた。今後は定期的に検査を受けるなど、より感染症対策を徹底するという。

 主な練習場は、田辺市中辺路町の中辺路多目的グラウンド。今年は感染対策もあって遠征キャンプはせず、21日と22日に御坊市内の野球場でキャンプ代わりの練習をする。オープン戦は3月7日から25日まで計6試合を予定している。

 川原昭二監督(68)は「出遅れたが、それもいい経験。遅れを取り戻そうと焦ってけがをさせないようにしたい」と話す。野球を通じて、社会人として自立できるような人間を育てたいといい「若い選手たちは、少しのきっかけで大きく伸びる。そのヒントを与えることができたら」と、選手たちを見守る。

■勝負の1年

 今季の新入団選手は8人。独立リーグ6年目の藤原楓外野手(23)=兵庫県出身=は、今季を「ラスト1年」と決めている。昨季まで3年間、同じリーグの堺シュライクス(堺市)でプレーし、昨季の優勝に貢献するなど活躍。「野球は去年で終わるつもりだったが、川原監督の指導を受けたいと思った。うまくなり続けたいので、新しい発見がある1年にしたい」と意気込む。

 和歌山FBで4年目を迎える深谷力選手(21)は今季、遊撃手から捕手に転向してNPB(日本野球機構)入りを目指す。捕手は人材不足の傾向があり、ドラフト会議で指名されやすいと言われているためだ。昨季はリーグの打点王。捕手はほぼ未経験だが「捕手の経験を打撃にも生かしたい。大学4年の年齢なので、勝負の年になる」と決意を語った。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ