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ネット利用の注意点学ぶ 南部小中の保護者ら60人

南部小学校と南部中学校の保護者や教職員を対象に開かれたインターネットの情報モラルについての講演会(和歌山県みなべ町北道で)
南部小学校と南部中学校の保護者や教職員を対象に開かれたインターネットの情報モラルについての講演会(和歌山県みなべ町北道で)
 和歌山県みなべ町北道の南部小学校体育館でこのほど、インターネットの情報モラルについて学ぶ講演会があった。同校と南部中学校の保護者や教職員計約60人が参加し、NIT情報技術推進ネットワーク代表の篠原嘉一さんから、子どもがインターネットを利用する上での注意点などを聞いた。

 スマートフォンやタブレットの普及で、心に傷を負ったり、犯罪に巻き込まれたりする子どもが全国的に増えていることから、危険性を知ることで安心して使いこなせるようになればと、両校と両校のPTA、運営協議会が共同で企画した。

 篠原さんは、安心・安全なネットワーク社会を目指し情報セキュリティーに関するコンサルティングをするとともに、インターネットによる被害を防ぐため教職員やPTA、生徒らを対象に講演活動も続けている。

 この日の講演では、子どものスマホやタブレット利用について「相当にレベルが高いことを知ってほしい。どんなことができるかやってみよう、というとアダルトサイトを見ることになる」と話し、目的を決めて使うことの必要性を示した。

 若者に人気がある動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」はデータが漏れないように設定を変え、ゲームや動画投稿サイト「ユーチューブ」については「成長過程の子どもがやると脳に刺激を受ける。1時間以内でやめることが必要」と述べた。親の使っていたスマホを子どもに譲る上での注意点として「電話帳や画像データを消すことが大事。SNSをすることによって情報が漏れてしまう」と説明した。

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」や写真共有アプリ「インスタグラム」についても触れ「最近トラブルが増えている。13歳以下は親の責任になる」と注意することを促した。その上で、情報が漏れないように設定したり、安全性があるショートメールと使い分けをしたりするようアドバイスした。

 最後に「本で調べ、手で書くなど、アナログな体験によって能力を育むのが勉強する上で大切なことだ」と呼び掛けた。

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