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2回接種で発症95%減 新型コロナ、ワクチンに効果

 和歌山県は12日、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した場合、同じ規模の集団なら未接種の場合に比べ、発症者が約95%減少するとの推計を発表した。1回の接種では約55%の減少にとどまった。県健康推進課は「ワクチンの重要性があらためて明確になった」と話している。

 第5波(7月11日~8月10日)の感染者のうち、ワクチン接種済みの感染者について県が調査した。感染者は568人で、うち未接種者498人、1回接種45人、2回接種は25人だった。

 推計ではワクチン未接種の集団で100人が発症する場合、2回接種した集団で発症するのは5人となる。

 ワクチン2回接種後も感染する事例はあったが、集中治療室(ICU)収容者や人工呼吸器装着に至った事例はなかった。

 健康推進課は「集団免疫の獲得にワクチン接種を積極的に進めたい。ただ、接種後であっても発症したり、他者に感染させたりした事例もある。接種後も引き続き感染予防対策を継続してほしい」と呼び掛けている。
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