和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

オンラインで面会かなう 紀南病院の無料ワイファイ好評

紀南病院の院内に掲示している無料ワイファイの案内
紀南病院の院内に掲示している無料ワイファイの案内
 紀南病院(和歌山県田辺市新庄町)で、昨秋に整備した無料でインターネットに接続できる無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」が活躍している。新型コロナ流行下で、入院生活を送る患者や家族が、オンラインで面会したり、娯楽や仕事に利用したり。ネットを通じたつながりが、安心を生み出している。

 ワイファイは、地下1階から8階まで院内全域で利用できる。アンテナを院内に60基設置した。当初は外来患者の待ち時間対策を想定していたが、コロナ禍で面会の制限が厳しくなったことなどを受け、導入を急いだ。利用時間は外来が午前7時~午後7時。病室では午後10時まで。

 紀南病院によると、新型コロナによる入院患者はピーク時1日46人いたが、重症者の割合は少なく、大半が自律して生活できる状態だった。入院期間は10日間前後におよぶことがほとんどで、テレビ電話や会員制交流サイト(SNS)、動画視聴や仕事のメールなどでワイファイを活用しているという。

 以前なら携帯電話会社の回線を利用してネットを利用していたため、プランによっては料金がかさむ場合があった。ワイファイは無料で使えるため好評だという。入院患者からは「24時間利用できるように」との要望もあるが「病院は安静に過ごす場所で、制限は必要」としている。

 紀南病院は「最近は高齢者でもスマートフォンを利用する人が増えている。将来的には待ち時間の案内など病院のサービス向上にも活用したい」と話している。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ