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オンラインで移住セミナー開く 和歌山県が串本から本年度第1弾

和歌山県串本町の橋杭海水浴場から配信された移住セミナー(和歌山県串本町くじの川で)
和歌山県串本町の橋杭海水浴場から配信された移住セミナー(和歌山県串本町くじの川で)
 和歌山県が、コロナ禍のために都市部で移住セミナーを開くことが難しい中、オンラインによるセミナーの開催に力を入れている。本年度の第1弾「串本・古座川編」がこのほど、串本町くじの川にある橋杭海水浴場からオンラインで配信され、両町の先輩移住者が自身の体験などを通じて地域の魅力を語った。5日にも、第2弾として「紀美野編」を予定している。


 県移住定住推進課によると、これまでは、相談窓口を設けている「ふるさと回帰支援センター」(東京都千代田区有楽町)などに関係者が出向き、移住に興味がある人にも集まってもらってセミナーを開いてきたが、新型コロナウイルスの感染が拡大して人が集まるのが難しくなる中で「コロナ禍の中でも効果的に広く発信できる」として昨年7月から、オンライン移住セミナーを始めた。2020年度は6回開き、計734人から参加申し込みが寄せられたという。

 コロナ禍が長引いていることや多くの申し込みがあったことから、本年度も取り組みを継続。串本町で開いたセミナーには46人から参加申し込みがあり、橋杭海水浴場で「ビーチハウス・ラパン」を運営する青木寛さん(52)=串本町串本=と、梅やユズを栽培し、狩猟にも取り組んでいる山本拓自さん(49)=古座川町宇津木=が出演。2人はともに2009年に移住してきており、その経緯や衣食住などについて紹介した。住んで良かったと思うことについて、青木さんは「陸の孤島とも呼ばれることがあるが、そのおかげで残されている価値は非常にある。それを守り伝えていく仕事ができている」と述べ、山本さんも「結構全部。息苦しさがないし、何をするにもチャンスがある」などと語った。

 同課の石田敦子班長は「コロナ禍の中でテレワークなど遠くからでもできる働き方が増えているためか、都市部の方の関心が高まっている。ある意味でチャンスと捉え、オンラインも有効に活用しながら、和歌山の魅力を発信してたくさんの人を呼び込みたい」と話している。

 移住セミナーの情報は、ホームページ「わかやまLIFE」(https://www.wakayamagurashi.jp/)で紹介している。

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