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リモートで梅加工講習会 コロナ禍で初企画

リモートで開かれた梅ジュースや梅干しの加工講習会(8日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
リモートで開かれた梅ジュースや梅干しの加工講習会(8日、和歌山県みなべ町気佐藤で)
 和歌山県のJA紀州と、みなべ町の「みなべ梅食育普及促進協議会」は8日、梅加工の講習会や食育活動をリモートで初めて開いた。コロナ禍により対面で開けないことから企画した。今後も小学生や大学生を対象にした食育活動で、町で誕生した人気の梅の品種「南高梅」をアピールする。


 JA紀州販売部によると、南高梅を販売促進するため、農家女性でつくる「梅愛隊」やJA職員らが毎年、全国の40~50カ所を回って梅を加工する講習会を開いている。食育も各地で続けてきたが、いずれも昨年春から始まったコロナ禍により2年連続で開けていない。

 このため昨年、フェイスブックやユーチューブを使って情報発信した。今年はさらに発信効果を充実させるため、ビデオ会議システム「WebEX」を使って講習会や食育活動をすることにした。

 講習会はみなべ町気佐藤のアグリセンターと東京都新宿区内の市場とをオンラインでつなぎ、職員と仲卸業者の計20人に梅ジャムや梅ジュース、梅干しの作り方を紹介した。

 講師を務めたのは「梅愛隊」の林弘子隊長(62)で、JAの職員も手助けし、実演しながら丁寧に説明した。ジャムでは「大きい実を使い、大量に作らない」、ジュースでは「梅と氷砂糖を交互に入れ、しっかりふたをして冷蔵庫には入れない」などと助言。梅干しはストックバッグ(保存用ポリ袋)と容器を使った方法を紹介し、天日干しの仕方も説明した。

 「置いておくと黄色く熟すのが南高梅の特徴。今年は品質が良い。お客さんにたくさん買ってもらえるようお願いしたい」と呼び掛けた。

 受講した市場関係者は「最後までしっかり販売したい」と応えていた。「5キロ入りの方が売りやすい」という意見も出ていた。

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