東京商工リサーチ和歌山支店がまとめた１０月の県内倒産状況（負債額１千万円以上）によると、倒産件数は５件と少なかったが、そのうちの３件が紀南地方だった。

　倒産５件は、昨年の１０月より１０件少なく、１０月としては過去１０年間で最少だった。今年の月別でも最少。

　一方、負債総額は５億４９００万円で、昨年１０月より９８００万円増えた。和歌山市の製造業の負債額が３億円だったのが響いた。

　紀南の倒産は田辺市のサービス業、古座川町の電気製品販売業、新宮市の板金工事業だった。

　紀南以外の倒産は、和歌山市の製造業と有田市の旅館業。