和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

グラウンドに日陰を 上秋津小児童が5種類の苗木植栽

カシ類の苗木を懸命に植える児童(田辺市上秋津で)
カシ類の苗木を懸命に植える児童(田辺市上秋津で)
 田辺市の上秋津小学校2年生(33人)はこのほど、緑の保護や育成、環境の保全などに取り組む「ニッセイ緑の財団」から寄贈を受けたカシ類の苗木10本をグラウンド付近に植樹した。

 財団は苗木の寄贈のほか、植樹活動やふれあい教室などを開いている。ニッセイの森の間伐材を使った樹木名プレートを贈る活動もしている。

 上秋津小は、グラウンドに日陰ができる環境をつくるため、財団に支援を依頼した。ブナ科で常緑木のウバメガシ、イチイガシ、シラカシ、アラカシ、ウラジロガシの苗木を2本ずつ受け取った。

 植樹には、自然環境の保護や再生などに取り組む「いちいがしの会」の木村績さん(71)がボランティアとして参加。カシ類の木についてや植え方などを説明した。

 児童は、10班に分かれてビニールポットに入った苗木を木村さんが掘った穴に移し、土や有機肥料を手で軽く押し込みながら植えた。

 木村さんは「20年たてば、ウバメガシは5メートル、それ以外は20メートルほどに成長する」と話した。

 前田裕星君(8)は「木を植えるのは楽しかった。どんどん大きくなってほしい」、熊本碧音さん(8)は「楽しかった。これから頑張ってお世話をしようと思う」と声を弾ませた。