和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

チョウトンボひらひら 金属色の美しい羽披露

チョウトンボ
チョウトンボ
 夏本番を迎え、水生植物で水面が覆われたため池などで、金属色の羽が美しいチョウトンボがひらひらと飛び回っている。

 チョウトンボは全長4センチほど。和歌山県田辺市内のため池では、雄が水辺の枝先などに止まり、縄張りを主張する姿が見られる。別の雄が近づくと激しく追い払う。近年、チョウトンボが好む水環境が減ってきているという。

 トンボに詳しい熊野自然保護連絡協議会の南敏行会長(73)は「平地で深い池を好み、次々と移動しながら繁殖するのだろう。雄の羽は光の加減で青紫色に輝いてきれい。雌は黒っぽく見える。出合ったらじっくり観察してほしい」と話している。