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2024年11月26日(火)

夏休み返上し授業 田辺市内小学校、扇風機で暑さ対策

窓を開け放ち、扇風機を回している教室で授業を受ける田辺第三小学校5年生(田辺市上の山2丁目で)
窓を開け放ち、扇風機を回している教室で授業を受ける田辺第三小学校5年生(田辺市上の山2丁目で)
 新型コロナウイルスによる臨時休校の遅れを取り戻すため、例年なら夏休みになる7月下旬になっても、各学校で授業が行われている。校内では感染対策に加え、熱中症対策も課題だ。田辺市ではエアコンの設置が間に合わない小学校があり、教室に扇風機を配置し、暑さ対策を講じている。


 市内の小中学校の夏休み期間は、中学校が県立校と同じ8月8~16日、小学校は8月1~23日(6年生は8月8~23日)。小学校は7月20~31日(6年生は20日~8月7日)と8月24~31日は午前中のみの半日授業になっている。

 市内の中学校は全てエアコンを設置済みだが、小学校では全25校のうち16校で未設置となっている。

 田辺市上の山2丁目の田辺第三小学校(岡﨑之紀校長、児童252人)は現在エアコン設置の工事中。完成は8月中になる見込みで、熱中症対策が欠かせない。

 半日授業は、本来1限45分のところを40分に短縮。各教室は窓を全開にし、教室内や廊下に扇風機を配置している。また、児童にはこまめな水分補給を呼び掛けている。

 5年生の堀木朝日君(10)は「扇風機はないよりはましだけど、教室が一番暑いので、早くエアコンを付けてほしい」と話した。

 岡﨑校長(57)は「本来なら夏休みのところ、暑い中元気に登校し、一生懸命学習に取り組んでいる。一日も早くエアコンが設置され、快適な環境で学習させてあげたい」と話している。

西牟婁3町も夏休み短縮

 西牟婁の3町は基本的に、夏休みの日程を県立学校に合わせる予定。上富田町では、夏休みの前後1週間を半日授業にする小学校もある。すさみ町は、学校によっては夏休みの前週を半日授業にすることなども検討している。