和歌山県田辺市中辺路町石船の農業、久保英資さん（８６）方の休耕田で、約２００株のアジサイが見頃を迎えている。久保さんは「近くを通る人に、少しでも和んでもらえたらうれしい」と話している。

　久保さんが自宅周辺にある計約５００平方メートルの休耕田や畑に、２０年ほど前から少しずつ植えて増やした。

　今月初旬から青色系の花が咲き始め、その後、赤やピンク色の花も続いた。ただ、「春先の日照りが影響してか花は全般的に小さいようだ。動物による被害も多かった」と久保さんは話す。

　毎年、土を掘って肥料をいけ込むため、増えたミミズを狙ってイノシシやアナグマが出没。シカによる新芽の食害も多いという。

　アジサイを植えた休耕田は、中辺路町栗栖川の滝尻橋を渡って国道３７１号を平瀬、富里方面へ向かい、石船地区に入った付近の道路沿いにある。畑の間を石船川が流れている。見頃は今月いっぱいの見込み。