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2024年12月26日(木)

紀三井寺で7月18日開幕 高校野球の和歌山県独自大会

独自の代替大会について説明する和歌山県高野連の愛須貴志会長(15日、和歌山市で)
独自の代替大会について説明する和歌山県高野連の愛須貴志会長(15日、和歌山市で)
 今夏の全国高校野球選手権大会とその出場権を懸けた地方大会が新型コロナウイルスの影響で中止が決まったことを受け、和歌山県高校野球連盟は15日、独自で開催する代替大会の詳細を発表した。7月18日に開幕し、和歌山市の紀三井寺球場を会場にトーナメント方式で優勝を争う。8月5日に決勝がある。

 大会の名称は「2020 夏 高校野球和歌山大会」。組み合わせ抽選は今月26日に和歌山市の和歌山ビッグ愛で開き、各校の期末試験などの期間も考慮して日程を決める。39校が出場する予定。

 「県内の球児にとって聖地である紀三井寺球場で真剣勝負をしてほしい」という県高野連の思いから、昨年までと同様に一つの会場で、トーナメント方式での開催が決まった。1日で最大3試合実施する。多くの高校で期末試験がある7月20~22日は試合がなく、休養日は7月31日と8月3日の予定。

 従来のような開会式は行わず、登録外選手や引率教員、保護者ら一部を除いて原則無観客で開催する。試合当日に選手や指導者の検温の報告を求める。37・5度以上の場合は来場自粛を求め、試合と試合の間の30分はベンチやロッカーを消毒するなど、ガイドラインを設けて感染防止対策を徹底する。

 登録選手は20人以内で、試合ごとの変更を認める。得失点差によるコールドゲームは「7回以降、7点差以上」。延長戦は10回から無死一、二塁から始まるタイブレーク制を導入する。

 県高野連の愛須貴志会長は「紀三井寺球場での夏の大会は3年生にとって卒業試験。3年生が戦う姿を1、2年生が見て伝統を来年につなげてほしい。けがをせず万全の状態で最後のチームづくりをしてもらいたい」と話した。