和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月26日(木)

オンライン授業を継続 コロナ第2波備え県立高

「工業英語」の授業で、モニター越しに説明する教員(11日、和歌山県田辺市あけぼので)
「工業英語」の授業で、モニター越しに説明する教員(11日、和歌山県田辺市あけぼので)
 和歌山県立高校では、ICT(情報通信技術)を活用した学びの推進と新型コロナウイルス感染症流行の第2波に備え、学校再開後もオンライン授業を取り入れている。その中で教員はシステムの操作方法を学び、オンラインならではの授業のやり方を模索している。

 県立高校は1日から再開。再開後2週間は分散登校をし、15日から通常登校が始まる。学校再開後も、動画配信や双方向のオンライン授業、インターネットを通じて利用できる学習支援サービスを取り入れる学校が増えているという。

 田辺工業高校(田辺市あけぼの)では11日、情報システム科2年生の科目「工業英語」で、田村豊教諭がテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って30分間の授業をした。生徒8人が別の教室や自宅などから自分のスマートフォンやパソコンなどを通して授業を受けた。

 田村教諭はモニター越しに生徒のリアルタイムの反応を見ながら、ホワイトボードや手元のプリントを映して説明したり、リスニング問題を出題したりした。

 2年生の福田愛さんは「コロナウイルスの感染が拡大している中でも勉強をするにはオンライン授業は欠かせないと思う」と話した。

 田村教諭は「まだまだ操作は慣れないが、双方向性を生かした授業をしたい。英語の授業では発音が聞き取りにくい場合もあるようだが、逆に一人だと、教室で授業を受ける時より発音の練習はやりやすそうだった」と話した。

 神島高校(同市文里2丁目)でもプログラミングの授業やホームルームで「ズーム」を利用している。